月明かり

手探りに鍵

ガチャガチャと

闇に応無く

ふうと息吹く

彼の小さい
無垢な手で
温められてる
血の無い
卵の現実は
変わりはせえへん
いつか
割ってまう
いずれ
腐らせてまう
決して孵らん
現実にあたって
その時はきっと
べそかいてるやろ
しょげてるやろ
ほな
哀しませる
くらいやったら
最初に教えて
あげれば
ええやんか
でもちゃうねん
孵らん卵から
孵ったもんが
なんかあるねん
いつかそれに
気付きよるねん
ただ今とちゃうだけ
それまでは
まぁべそかかれても
見守っといたるねん。。。

筆不精デアル
メールデナクテ
レターデアル
悪筆デアルシ
ナニヨリモ
文才ニ乏シヒ
思ヒハ人並ミ
湧クヤウデモ
言葉ノ紡ギハ
ママナラヌ
イヤイヤイヤ
伝ヘタイノハ
タダノ一言
ソノハズノ
憚ラセルモノ
ソノ正体ハ
霞ミノ如ク
便箋ヲ前ニシテ
唸リヲレバ
筆先ノ乾ク間モ
瞬キニ等シク
ヤハリ今宵モ
文箱ヲトジ
タメ息マジリニ
眠リヲルカ。。。

Ｔ市まで帰るだけ
上新庄で降りる理由
なんもありゃせん
といめんの
かーいいあの子
降りたからなんて
わけでもありゃせん
ただただ月がね
鮮明でさ
うっとりするさ
誘われたちゅうか
魔がさしたちゅうか
如月の夜風の
あまりの冷たさに
耐えらんから
次の電車で
ほなさいなら。。。

え？
ベージュのシャツ？
ちゃうちゃう
これ
全部シミやから
ん？
まぁみんな
そんなもんやろ。。。

答えを選んだんじゃない
自分で選んだんだ
いつだってそうだった
そう思っていたかった
選択肢さえ与えられない
そんな時だって
あったのかもしれない
それでもどうしても
自分で選んだんだ
そう思っていたかった
でもそれはただ
何を選んでゆけば
後悔しないですむのか
何を選んでしまえば
後悔してしまうのか
そればかりを
怖がっているのだろう
本当に自分で選ぶなら
後悔すらも受け入れて
ゆかなければならない
そんなものかも知れない。。。

もしも
いや
もしもの
話しだよ
世の中の
全ての人が
ほんとに
全ての人が
遊園地で
遊ぶ側の人に
なっちまったら
いったい
どうなっちまうのか
まぁ
そんなこたぁ
万が一にも
ありえねえ
だが
ちょっと考えてみな
遊園地の
例えじゃなくても
いいさ
なんか別なもんに
かえたって
かまやしない
うんまぁ
突込みどころ
満載な話しだよな
すまねぇ
つまんねん
話しだったな
勘弁してくんな。。。

私は只の鏡です
私と貴方が
向きあえば
私は貴方を
映し出すでしょう
けれども
貴方が私の前に
居ない時でも
私は絶えず
私の前に在る物を
映しつづけています
でも貴方には
貴方を映さない
私に意味を
見出さないでしょう
なにより
貴方が私を見る時
貴方の見る私は
必ず貴方を映し出して
いるのですから
貴方は貴方の目で
貴方の映る私しか
見ることが
出来ないのです
変え様も無い
事実なのですから
感傷を持ち出す
つもりは在りません
ただ
僅かでも
ほんの僅かでも
かまいませんから
貴方の映らない
私の在る事を
心の片隅にでも
置いていただければ
何か少し
心持少し
今までよりも
もう少し
私と言うものを
知ってもらえる様な
そんな気がしたのです。。。

過去ってな
足の裏だよ
ずっと見てたら
歩けやしない。。。

未来ってのは
未来のくせに
勝手に来る
だが断わる
儂が行く。。。