母はわたしに
何かをわびている
らしいのだが
わたしは母に
立腹することが
ひとつとして
思い当たらぬので
やはり右手に
ケーキでもぶらさげて
かえるだけでいい。。。

洗濯機から
取り出した
湿った重い
ジーパンから
なんかおちた
音のした方に
目線を彷徨わせて
数秒のちに
眼窩に
飛び込む物は
銀色の丸い物体
拾い上げて
なんだ
百円玉か、、、

なんだとはなんだ

なんだとはなんだとはなんだ

なんだとはなんだとはなんだとはなんだ


さて洗濯物ほして
ファブったら
チェリオかいにこ。。。

不幸をおそれ
幸いなるための
努力にしりごみ
しているのだ。。。

努力しましたが
駄目でした
頑張ってみたけど
駄目だった

どーじょうするきも
なぐさめるきも
さらさらおきません

なぜならどちらも
でしただったで
おわることじゃないから。。。

ごばんと

ごいしと

あんたと

ちぇりおで

かんせつ

きっす。。。

眠い目を擦って
起き上がって
携帯に手をのばすと
ベルわ切れてしまった
履歴をさっと眺め
携帯をわきになげ
ごろりと仰向けになり
また目をとじた
間違い電話だ
かかってくるわけがない
早くアドレスを
削除すればいいのに
それ以上のことを
思う間もなく
また眠りに落ちる。。。

天の原

身のフリかたよりも

春日なる

腰のフリかたばかりが

出し月かも

たりない、、、

まだ足りないんだ、、、

バカになるにわ

まだ何か足りないんだ、、、

、、、

あら、、、、？

タリナイやつが

バカって言われんじゃ

なかったっけ。。。。

ばっくもにたー？

ばっくみらーみてろ

こだわりがあるから

たのしめるってことさ。。。

ひなかの道で
視界に不意に
飛び込んだ
けさらんぱさらんが
空を漂行く様が
咄嗟に伸ばした掌に
幸運にも収まった
ああ何たる幸運
大事に抱えて持ち帰り
小さな小箱に押し込んだ

あーいやだいやだ
そんなものにすがるのか
あーいやだいやだ
そんな私じゃないはずだ

抱えておけば
何かあるんじゃないだろか
宝くじかってみたら
当たってしまうんじゃないだろか
あの子に告白してみたら
色よい返事がもらえるんじゃないだろか

あってもなくても
かわりゃしない
結果わいつでも
ふたつにひとつ
つかまえられた幸運を
幸運と思える幸運を
ただそれだけの幸運を

あーいやだいやだ
そんなものにすがるのか
あーいやだいやだ
そんな私じゃないはずだ。。。