詩人:あいく | [投票][編集] |
久しぶりに
実家に帰った
猫が寄って来るので
撫でてやると
毛の間から
白い粉が
あとからあとから
湧いて出てくる
おそらくはフケ
「お母ん!!
ちゃんと猫の毛
すいたれや」
「あんたがもっと
マメに帰ってきて
撫でたったらええねん」
ワシがつれて来た
猫ちやうやんけ
姉ちゃんの猫やないか
と言いたかったが
言ってもしょうがないので
とりあえず
白い粉が出なくなるまで
猫を撫でつづけた
十数年そこらしか
生きていない猫のくせ
私より年寄りなのだから
しょうがない
おかげで手は
猫臭くなった。。。
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「甘いもんは
べつ腹よ」
三十も越えると
べつ腹ってもんが
無くなるのか
おんなじ腹に
収まるもんだから
余分には喰えません
そう言えば
恋の甘さも
べつ腹でいけたのに
今じゃ人生問題に
収めちゃってるよ
「この人の事
好きになっちゃて
いいのかなぁ?」
なんてところから
考えちゃうなんて
まったく嫌な年頃に
なっちまったもんだよ。。。
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拾ってきた
子犬を抱いて
ふくれ面
お母ん見上げて
仁王立ち
真一文字に
口結び
マナコに溜めた
その涙
決して落とすか
その意地が
子供のダダと
言うけれど
それでかまわぬ
その意地が
好きなんですよ
たまんなく
でもさあきっとね
最後はね
引っ込めてくれる
お母んのさ
引っ込めてくれた
その意地も
また格別に
好きで好きでさ。。。
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のんきだねぇ〜
ぷらぷらしてるねぇ〜
きらくだねぇ〜
そういやワシ
なんでパソコンの前
座ってんだろ?
もうすぐ18時だねぇ〜
。。。
。。。
。。。
はうっっ!!
仕事終わってねぇ!!
やべー、詩なんか
考えてる場合とちゃうわ!!
。。。
。。。
。。。
ワシ、、、アホだにか?
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「赤は止まれよぉ」
幼子の手を引く
歳若い母親の言葉に
まるで車の
通らない交差点
居合わせた人数名
ジリジリ足踏み
かく言う私も
でもモラルって
そんなもんで
いいと思った。。。
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よわっちぃんだ
でも跳び越えろ
でも乗り越えろ
でも走り抜け
ピンチなら大歓迎
怖いのは小さな
段差と油断だけ
それが命取り
足元しっかり
合わせて進め
無敵プレーなんて
つまらない
無制限コンテニュー
じゃ成長しない
よわっちぃんだ
だから冒険が
楽しいんだ。。。