| 詩人:あいく | [投票][編集] |
秋刀魚焼き
脂ジュワジュワ
パチンバツン
皮は焦がして
身は焦がさぬ
恋は焦がれて
待ち焦がれ
あの子と食べたい
秋の味
あばら屋に
宵の秋風
吹き抜けて
けぶりただよい
秋刀魚の香り
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初カキコ「水道水」から一年相成りました
いやはや詩作にあれこれ頭ひねりつつも
あっと言う間の一年でござんした
飽き性の私が一年の歳月を継続可能としたのも
この詩人の部屋の参加者皆様及び管理者様の
過分なるご好意の賜物なりますれば
感謝の念筆舌に尽くし難しでござります
さりとて私が書き込みはじめた頃から見ると
随分と面々も入れ替わり昔見知った人も
両手の指折るに事足りるほどにもなり
時の流れしみじみ感じ入ります
去れば短くも一年
待てば長くて一年
只詩道に励み一念
過去と未来では一年の思い方も
時の移ろいとともに変わり行くもの
この一年は老いさらばえた時に振り返れば
いかほどの時となりましょうか
まばたき程の時と感じてしまうでしょうか
しかしそれは未だ先のこと計りかねること
時の流れも人の流れも決して止まぬもの
ならばとその時々をただ真摯に懸命に
私の真中で大事にしている「一期一会」
それを地で生きていける人間に成りたくて
次の一年も精進を、、、、
とは思いますが何時も口だけ
「豪放磊落」に「大言壮語」
「厚顔無恥」な「朝三暮四」
「巧言令色」し「有言不行」
それが「あいく」です。。。
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何かを
人であれ
食べ物であれ
事象であれ
何でもやけど
その何かを
嫌いやと思うんが
嫌いやねん
ほしたらさ
戦争やとかさ
いじめやとかさ
そんななんか
よーないもんも
嫌いやあらへんの?
って、聞くかも
知らんけど
そう言うのって
好き嫌いで
分けるんとちゃうくて
明らかに悪であると
判断するだけやねん
詭弁かもしらん
でも好き嫌いやったら
好きなもん多い
世の中の方が
めちゃ楽しいやろ
ひょっとしたら
ひょっとせんでも
これは逃げの
考え方かもしれんけど。。。
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今朝の通勤途中
超絶俺好みの
お尻が前歩いてた
理想の型枠こさえて
当てたら多分
1ミリの誤差も
なさげな良い形
ただ残念な事は
二つ三つばかりなる
女の子の手を引いて
歩いていた事
惜しいかな
振り返らずに
自転車でスルー
あの尻が既に
誰かのものかと
事務所に着くまで
七回の溜息を
ついていた。。。
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秋の夕立が
アスファルトの
黒色を斑に
変えてゆく
まるで心模様だ
傘がないので
ハラハラするが
幸いにわかで
たちまち晴れ渡る
まるで心模様だ
濡れたアスファルトも
乾くにつれて
もとの鈍い
黒色に戻っていく
まるで心模様だ。。。
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太陽と月とが出会った
太陽が夕陽と呼ばれた頃
月が七日月と呼ばれた頃
照れているか
太陽はおもて赤くし
月はおもてを半分隠す
されど出会いは束の間
秋風にたなびく雲が
朱に染めた絹の様に
流れ行くわずかの刻
やがて太陽は
西の彼方へ姿かくし
夜の帷が闇を招く
月はさざめく
貴方が去って輝き増す
この身の切なさよ
されど
貴方が居るからこそ
輝けるこの身なのよと
月は凛とし
大地にそっと光を
落としつづけた。。。