詩人:あいく | [投票][編集] |
意味や理由を
欲しがる人へ
もしそれを
知りたいならば
赤子にたずねよ
「何故御前はそんなに
熱心に積み木を積む?」
しょせんは赤子
まともな答えは返るまいが
ただ
ただ微笑みを返されれば
気付くかもしれない
赤子が知らず知っている事
我等が忘れているだけと言う事。。。
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もしこの世に
人を創造した
神がいて
もし人に
空ゆく力を
与えなかったのが
その神の采配で
あったのならば
まさにそれは
英断であろう
人は空を
ゆけぬが故に
空を見上げ
また空ゆく事を
望みもするのだから
そして
人は人の力で
空ゆくことを
成し遂げるのだから。。。
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「石っころかて
磨けば光るんや」
でもそれは
大きなミステイク
石っころの魅力は
光る事じゃなくって。。。
おっとこの先は
石っころが自分で
考えるとこやで
光るばかりが
能じゃねぇ
さて僕はどうしょかな。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
それは梅雨の雨の日の事でした
私が傘を手に土手を歩いていると
蕗の葉を傘にして歩く蛙に
でくわしたのです
その蛙は「やあ」と
声を掛けてきたのですが
私はその蛙の正体が
小人妖精の変化だと見抜き
私の村の教えでは
小人妖精に話し掛けられても
耳をかしてはいけないと言う
教えもありましたので
無視して歩きました
しかしその蛙は私のあとを
ついてきてなお話し掛けます
「つれないなぁ、ねえ今日は
いい話を持ってきたのさ
なにちょっとした
儲け話なんだけどね」
ちょっとした儲け話、ね
それに釣られれば後が怖い
誰でも知ってるはずなのにね
それでも蛙は言葉巧みに
誘いを繰り返しました
しかし私は傘を打つ雨の音が
蛙のキーキー声よりも
よっぽど心地よいや
などと考えながら
なおも無視を続けて歩きました
ふと気づいた時には
蛙はもう後をついて来ては
おりませんでした
蛙の姿て油断させるのも
甘い言葉で誘いを繰り返すのも
そんなもの見え見えなのに
なんであんなのがいるのだろう?
やっぱり騙されるやつも
いるのだろうな
空にわずかに明るくなると
雨も止み間をむかえるか
川辺にケコケコと
本当の蛙の鳴き声を聞きました。。。