詩人:あいく | [投票][編集] |
旧街道
雲見坂その
頂きの
腰掛岩に
腰すえた
紫式部
言う人の
眺めつる空
雲浮かび
時経た今の
同じ空
同じ雲見て
いにしえの
歌人の心
偲びたく
拙きことば
紡ぎて歌う
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忘年会の帰り道
お初天神の露店で
サンタ人形250円の置物買うた
ツレに見せたら落とされた
幸にも端っこ一寸欠けただけの軽症
傷物サンタは私ににつかわしい
なんだろ?この世の中は?
と思った
忘年会の帰り道
阪急電車にゆられてた
芋洗いで息苦しい
見上げた吊り広告には
「愛される技術!!」
の見出しの軽薄雑誌広告
目の前に張られたシールは
「痴漢は犯罪です!!」
の警告シール
なんだろ?この世の中は?
と思った
忘年会の帰り道
駅から家までの
徒歩が寒い
酔いもさめはじめ
見上げた夜空のオリオン座に
白い息を吹きかけた
なんど吹きかけても
夜空が曇ることは無かった
「曇らぬ夜空のごとき心が欲しい」
呟いて詩になるかな
なんだろ?この世の中は?
と思った
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目の前で信号青なった
ツレ曰く「俺のために青なったんや」
目の前で信号赤なった
ツレ曰く「ちょっと一息入れたかってん」
オレ曰く「羨ましいんじゃ!!あほ!!」
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四十七人
総掛かりで
しばかれた
おじいちゃん
嫌われて
切られて
キラキラ星
なってしもた
浅野君も可哀想やし
大石君の立場もわかんねんけど
おじいちゃんの話も
一寸きいたってや
ヒールにだって
言いぶんはあるねん
まあヒール好きの
たわ言やねんけどね。。