詩人:あいく | [投票][編集] |
坂本さん
やっぱり私は
迷っています
一人で歩けると
意地を張ってみても
やっぱり私は
迷っているようです
私は坂本さんに
道をたずねて
みたかったです
正解や答えを
望むわけでは
無いのです
ただ坂本さんに
道をたずねる
それだけで
良いのです
カラカラと
爽と乾いた
笑い声でも
返して頂ければ
私はまた新たに
意地を拠所に
歩けるように
思うのです
この迷走する時代に
坂本さんがいれば
そんな物思いすら
覚えるのは
坂本さんに依存した
心の弱さだ
自らを戒めても
拭い切れない
心の弱さだと
坂本さんが
世を去ったこの日を
ふと思い出し
往古の街並みに
心をおきやられ
道に迷うたような
そんな錯覚を
覚えたのです
もはや叶わぬと
知りながらも
坂本さんに
道をたずねて
みたいのです。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
どっかの
カラオケ屋の
ビラ配ってる
バイトの
ねえちゃん
私の視界に
入ってから
連続十数人
シカトされてる
そして私の前に
差し出されたビラ
取るか取らんか
取っちゃう
ビラなんて
即ゴミに
成るだけやのに
まったくもって
意味の無い
憐憫の情に
ほだされる
やってみん限り
他人の仕事の
大変さなんて
わからへんから
あんま言えんけど
私がビラを
取る取らずに
関わらず
それが彼女の
仕事なのだから
私の憐れみは
一寸の理もない
世の厳しい事は
知っとるつもり
やねんけども
ただ私のつまらん
弱さなんやなぁ。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
夜は特別である
誰しも己の夜を
侵されたくはない
故に私の夜に
招き入れる
事の出来る人は
特別である
あるいは
彼の人の夜に
招かれる私も
また特別である
夜を一つに
する者達は
やがて家族を
成すこともある
故に家族とは
何もににも代え難き
特別である。。。