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あいくの部屋


[1065] 赤い紐の竿と名も無き勇者達
詩人:あいく [投票][編集]

漠たる荒野とも思えるが
そこは廃墟なのだ
その廃墟にわ
赤い紐が括られた
竿が点々と印をなす
名も無き勇者が
ずぶりとその
赤い紐の竿を
立てて行くのである
名も無き勇者わ
願ったかも知れない
その赤い紐の竿の
下に伏すものが
今まさに我の
足首をつかんで
助けを乞うてわ
くれないだろうかと
されども願い虚しく
名も無き勇者わ
赤い紐の竿を後に
また廃墟を進むのである
決して己の鼎を
問うに有らず
ただタンタンと
名も無き勇者わ
信じているのだ
己が使命を真っ当すば
必ず何処かで同胞わ
英雄となるだろうと
ならば私わ歌おう
名も無き勇者達の歌を。。。

2011/03/18 (Fri)

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