詩人:あいく | [投票][編集] |
今朝の事
寒さに身を縮める
通勤途中の川沿いで
二つ名に
宝石と呼ばれる鳥
カワセミを見た
こんな所にも居るのか
と言うよりも
初めて目の当たりにする
驚きで思わず
自転車を止めて
見入ってしまった
青?藍?蒼?
その形容し難きは
背の光る鮮やかなアオ
なるほど翡翠(カワセミ)
そう呼ばれるはずだ
土手から突き出した
枯れ枝にとまり居る
その姿形の美しさは
この閑散とした
寒空の下にあって
切り取られた絵のように
浮かんで見えた
仕事がなければ
ずっと見ていたいが
後ろ髪ひかれつつ
自転車をこぎ出した
ただ
感動と高揚感は
しばらくは
ついて来てくれていた
二つ名と
宝石まとい
カワセミに
心とらわば
遅刻厭わず