ホーム > 詩人の部屋 > あいくの部屋 > 出棺

あいくの部屋


[228] 出棺
詩人:あいく [投票][編集]

親戚の
婆さんの入った
棺を運ぶ
腕に掛かる重みは
既に御魂なき
遺体に
命の重み
感じるのか

命は命でしかない
軽重で計るものでなし
今私の腕に思う
重みとは
齢八十八年を
生きつづけた
祖の人の
人生の重み
なのだと。。。

2005/08/31 (Wed)

前頁] [あいくの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -