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あいくの部屋


[25] サボテン
詩人:あいく [投票][得票][編集]

アメリカの映画なんかでよく
サボテンに飛び込む男の
たとえ話なんかあるけど

「そいつは屋根の上からサボテンめがけて
 飛び降りたのさ
 もちろんそいつは大怪我して病院行きさ
 だからそいつにきいたのさ
 なんでそんな馬鹿な真似したんだって
 そしたらそいつはこう言ったんだ
 『その時はそれで良いと思った』
 てね」

あれがすごく好きで
『その時はそれで良いと思った』
って言葉にすごくシビレル

ビリーザキッドとか
明日に向かって撃てとか
ボニー&クライドとか
なんか挙げたらキリ無いけど
この辺の映画の感覚

一見どうしょうもなく
刹那的に見えるけど
本当は果てしなく
未来や夢を思ってて
いま飛び込まなければ
その先は何も無い
そんな一途な思いが
良いのかも

日本の諺の
「清水の舞台から飛び降りる」
とはニュアンスがちがってて
恐ろしく馬鹿っぽいんだけど
煌めきのようなものを感じる

これが若さだけがなせる業でないと信じたい
後半年ほどで三十路迎える私です

2004/10/23 (Sat)

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