詩人:あいく | [投票][編集] |
坂本さん
やっぱり私は
迷っています
一人で歩けると
意地を張ってみても
やっぱり私は
迷っているようです
私は坂本さんに
道をたずねて
みたかったです
正解や答えを
望むわけでは
無いのです
ただ坂本さんに
道をたずねる
それだけで
良いのです
カラカラと
爽と乾いた
笑い声でも
返して頂ければ
私はまた新たに
意地を拠所に
歩けるように
思うのです
この迷走する時代に
坂本さんがいれば
そんな物思いすら
覚えるのは
坂本さんに依存した
心の弱さだ
自らを戒めても
拭い切れない
心の弱さだと
坂本さんが
世を去ったこの日を
ふと思い出し
往古の街並みに
心をおきやられ
道に迷うたような
そんな錯覚を
覚えたのです
もはや叶わぬと
知りながらも
坂本さんに
道をたずねて
みたいのです。。。