ホーム > 詩人の部屋 > あいくの部屋 > ときお

あいくの部屋


[454] ときお
詩人:あいく [投票][編集]

仲冬や

萎れ晒して

垂れ下がる

首は向日葵

介錯を待つ


ただ枯れ朽ち
夏から長らく
始末を忘れて
いるだけであろう
向日葵が
寒空の元で
深く首を垂れ
重たげな頭を
ぶら下げている
だけなのだが
夏を盛りに
華やぐ向日葵が
この初冬のなか
晒す姿は
時勢を知らず
戦に敗れ
ただ介錯を待つ
武士(モノノフ)を
思わせるのは
私の幼い感傷であろう。。。

2006/11/27 (Mon)

前頁] [あいくの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -