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あいくの部屋


[457] 観覧車
詩人:あいく [投票][編集]

師走れば

逸る夕日か

観覧車


季冬ともなれば
何かにつけ
気はせくものよ
仕事もあわただしく
何かし忘れはないか
そんな思いに囚われ
落ち着きも無い
ふと6F事務所の
窓からのぞむ
暮色に染まる街並みに
心奪われる
窓を開け放てば
12月の冷たい風は
慌しさに上気した頬を
さっと冷ましてゆく
赤すぎる夕日と
遠く逆光に影を見せる
ひらぱーの観覧車
急き落ちゆく夕日とは
あまりに対照的に
ゆるり ゆるり
回転する観覧車
ふむ そうか
このかけ離れた
二つのものは
私の中にもあるのだ
今すこしの時は
観覧車でゆこうか。。。

2006/12/01 (Fri)

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