詩人:あいく | [投票][編集] |
芝草の
銀に染めいて
霜淡し
輝かせ陽に
恨めし露に
枯れ色を見せ
土手を閑散
たらしめる
冬の芝草が
今朝は一面銀色に
輝き放っている
吐息の白さに
目を細めつつも
しばし見入れば
薄く敷き詰めた
霜の輝きだと知り
わかってなるほど
寒いはずである
銀に染まる原に
どこかしら
神々しささえ
覚えるではないか
ただ時たつにつれ
銀の輝きは薄れゆく
霜を輝かせていた
昇り行く陽が
次第に暖かさを増し
霜を露に変えてゆく
恨めしいが
皮肉な物だ
霜を銀にする陽が
次第に露とする
そうであるな
輝き放つものとは
そう言うものかも
知れないのだな
淡き瞬きの間に
輝きを見せるものの
美しさであるか。。。