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あいくの部屋


[696] 声低らかに
詩人:あいく [投票][得票][編集]

彼の歌声は
とてもとても
小さかったのです
でも彼はそれを
あまり気にしません
なぜならば
傍を行き交う人の
耳に偶然届くことも
あるでしょうし
彼の歌を聴いたいと
思う人ならば
彼の傍に寄って
耳をたててでも
聴いてくれるでしょう
沢山の人に
届かなければいけない
そんな決まりが
世の理でもないでしょ
傍らに寄る人に
届けばいいのだと
彼はそんな歌を
歌いつづけるのです。。。

2008/03/24 (Mon)

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