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あいくの部屋


[811] ちりちり
詩人:あいく [投票][得票][編集]

右手にコンビニ袋
三品も買えば
袋いりませんとは
さすがに言えない
袋をぷらぷさせて
ぷらぷら歩く
誰もいない
中学校のグラウンド
フェンス越しに
見るようで見ないようで
ヘッドホンステレオから
陽気なメロディー
痩せこけた老人と
一人すれちがうだけ
そのあとは
誰もいない道
陽射しはちりちりと
暖かさをふくみはじめ
日の当たる肌が
ちりちりしていたのか
それとも気持ちが
ちりちりしていたのか
さだかではなかったけど。。。

2009/03/16 (Mon)

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