詩人:あいく | [投票][得票][編集] |
逃げられるものなら
逃げて遠ざかりたい
ところではあるのだが
どうやら絶えずこちらから
それに近づいているのだ
この乗り物は全く
私の意志など受け付ける
様子が微塵にもない
ブレーキも見当たらないし
緊急脱出装置などという
気の利いたものなど
望むべくもないといったところ
止める術が全く無いかといえば
そうでもないようなのだが
いかんせんそのスイッチには
私の手が到底とどかないのだ
無論足も短いので用をなさない
甘んじてそれに行き会うことを
ただ待つほかにすべがない
そー言えば前にもこんなことが
あったような気がする
既視感と言うやつだろうか
いや違うな確かにあったんだ
そうそれはちょうど一年前にも
既視感と感じることにすら
既視感をおぼえるでわないか
いったい何時までこれは
繰り返されるのだろう。。。