ホーム > 詩人の部屋 > あいくの部屋 > 転轍機

あいくの部屋


[846] 転轍機
詩人:あいく [投票][得票][編集]

アホでいいと
思っていた
アホだって
根性と体力で
この世の中
なんだって
出来る
生きてけると
思っていた
むしろアホに
誇りさえ
持っていた
それが
恥ずかしいだなんて
生まれてこの方
一度だって思ったこと
無いのに
無かったのに
その一言で
僕は恥ずかしくなって
しょうがなかった
泣きたくなった
いや
その夜じっさい
泣いてしまった
ドキドキして
横たえた体を
密かに震わせて
泣いた事が
また恥ずかしかった

「それでもいい」と
言ってくれた
僕とはまるで
正反対の君の一言は
目に見えない
転轍機だったんだ。。。

2009/06/20 (Sat)

前頁] [あいくの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -