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あいくの部屋


[977] 蒟蒻とナイフと君と僕
詩人:あいく [投票][編集]

スーパーのレジ待ちで
私の前に並んでいた
中学生くらいの少年わ
買い物カゴに
蒟蒻一つだけを入れ
レジに入っていった
少年はなぜか緊張した
面持ちだった
私わ
(お使いかぁ
 家の手伝い偉いなぁ
 きっとお母さんが
 うっかり買い忘れて
 「武雄↑(仮名)悪い↓けど
  スーパーで蒟蒻こーてきてな」
 「んだよザッケンナ
  テメーで行けっての
  クっソババぁー!!」
 「何ゆーてんのやぁ晩御飯
  おでんやでぇ、お母ちゃん
  火みてんとあかんのやからなっ」
 「え!!おでん!!
  それ先に言えっつーの
  っうーのつーのっつーの!!
  ひとっ走り言ってくるZE!!」
 みたいな微笑ましい会話が
 きっとあったんだろうなぁ)
とか思っていたけど
なぜかレジのお姉さんが
緊張した面持ちだったのわ
どうしてなんだろう
そー言えば伊勢屋(仮名)の
蒟蒻だったみたい
美味しいんだよね
ぐっどチョイス!!
実家のオデンわ
伊勢屋(仮名)の蒟蒻を
いつも使っていたなぁ
私わ不良息子で
お手伝いなんて
まるでしなかったので
お使い少年を尊敬しました
それでもやっぱり
レジのお姉さんわ
少し困ったような顔で
少年の手にお釣りを
渡していました
どうしたんだろう
具合でも悪かったのかなぁ?。。。

2010/08/05 (Thu)

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