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aiの部屋


[123] 夜の灯
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不自然に反対に回る秒針から見えてた
何処かの誰かの高層マンション
不揃いに灯る オレンジや白
洒落たウッドブラインドから漏れる灯り
何の疑いもせずにあそこの住人は
しゃぶしゃぶを食べる様な
アットホームが浮ぶと
幼少期の寂しい音と同じリズムで
胸がイガイガ鳴った

静かすぎる真夜中のバイパス
乾いた風に乗って青い車を走らせる
規則正しく並ぶオレンジの灯り
灯されたり 影たり 交互に 繰返し
このまま消えてしまえたい
胸が イガイガ イガイガ

そんなとき

イガイガと同じリズムの
気の利いたスロージャズ
カーステレオが優しく喋り続ける

これは たぶん、

好きさ
ずっと
静かに





2017/07/25 (Tue)

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