詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
・・・例えば、茶碗に汁がはいっていると思い込んでいて 持ってみたらその軽さに驚いた−−−そんな感覚・・・
当然だ 茶碗にはモノが入っていないのだから
茶碗はカラなのだから
小さな驚きで
とても些細なことで
事実を知らされる
思う音と思われる音
その違い・・・
理解しているのだろう
心の隅には・・・
小さな感動も大きな感動があれば少しずつ 削れていく
そんな感覚を・・・
いろんな重さの感覚を・・・
知らなきゃいけない
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
私がたてた薄い壁もあんたは何事もなかったかのように壊していってしまう・・・
・・・普通に歩いて ぶち壊してくれる・・・
きょとん として
そして笑顔で“明るさ”をくれる
あんたはスゴイ人
私の貼った薄い紙を見事な透明色に変えてくれる
変わらぬ態度で
変わらぬ笑顔で
ただ優しい笑みを与えてくれる
あんたはスゴイ人
与えてくれるは
明るさと優しさと
そして
強さ
私の薄い結界をさらに薄くさせる事を教えてくれる
イイ人達
壁を壊してくれるイイ人達
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
広げた地図上を目で追うように
散り散りになりかけた紙を拾うように
必然から始まる出来事が大切だ
地図よ
道を示してくれ
地図よ
居所を隠さないでくれ
紙よ
どうか飛んでいくな
紙よ
綺麗なままで汚れないでくれ
必然に起こった出来事に後悔が滲み出てくる
守っても
脆いもの
脆いもの…
たとえ短時間持たせても
一瞬のうちに消え去るから
…ただ一つの炎で
カスとなるから
…ただ一つの手で
クシャクシャになるから
必然の出来事が大切だから
地図も紙も
脆いもの
『必然』に脆いもの
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
そこにあなたがいるって信じてた
ずっと
淋しそうな笑顔に
悲しむ目尻
もう自由になってもいいよ
と・・・
度重なる音に聴き入っていた
魅惑な音に
聴き入っていた
あなたを信じたいから・・・・
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
「サヨナラ」
なんて...
そんなコトバ知らナイわ
だっテ...
ずっと一緒だったノニ・・・・・
あなたガ教えてくれタ・・・
笑顔でイル意味・・・
小さカッタ私ニハ
アナタは
とテも大きナ人だったノ
だカラ・・・
このママ別れるなンテ
言わナイで・・・
「サヨナラ」
なんてコトバ・・・
残しテいかないデ・・・
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
あのことは
もう忘れちまったけれど
今生きてるってことは
本当は生きてるってことで・・・・
巡りあうことが
出来た
楽しい出会い
淋しかったら・・・
また少し…
少しだけ戻ってきてもいい・・・?
許してくれる?
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
笑顔、しぐさ、言葉に敏感な君が「どこにいるの?」と問いた
想いを馳せた手元に写真が握られてたね
そう、通じあってたころ、『あの場所』で撮ったモノ…
別れ際に呟くコトバに目をつぶり、走り去ってしまった臆病な自分を叱ってくれたのもアンタだった
笑顔、しぐさ、言葉に敏感な君が「おかえり」と言ってくれた
些細なことでキズ付いたあの記憶が…呼びとめる中に降ってきた一粒の『雨』
たった一言「ごめん」と言えばいいのに言えずにしまい込んだ曖昧な箱をそっと開けてくれたのもアナタ
ハジメマシテからサヨウナラまで何も出来なかった苦い記憶のスペース
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降り積もって見えなくなったモノもあるんだよね
雪のように
アスファルトを隠して
氷のように
壁を作ってさ
まだ・・・見えてなぃモノも沢山あるんだよね
わざわざ言葉に
置き換えて
我が身を守る武器にする
器用な人だって
不器用な人だって
わからなかったり・・・
わかったり・・・
少しだけ手を取れば
溶けるかもわかんないのに
まだ閉じる
地面を覆い隠して
小さな白い結晶のように・・・
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
人間って汚いもの...
失敗を人に押し付けて
自分は綺麗なフリをする
「誰かのために…」
なんてコトバ、
似合わない人って沢山転がってる
結局は自分が一番だと思ってるんでショ?
出来事には源がある・・・
その源はほぼ人間のせいでコワされてる
こんな世界だって
源は破壊されてる・・・
いろんな人間がいるせいで
身勝手にもコマが進んでくのだ
群れることでしか存在を現せない程度なら
消えてしまえ・・・
骸が横たわる黒の世界で
一人は後悔する…
だけどやっぱり人間は後悔に懲りないから
また繰り返すのだ
…お前、何様?
詩人:楠崎 志杏 | [投票][編集] |
莫大的な衝動につられて見上げてみた・・・
赤や橙色、黄色や青の小さな点を映えさせる巨大な存在に
大きな地図に
・・・・見上げた自分が戸惑った
−『空が好き』−
雲ひとつない真っ青なの空も
夕方時のオレンジの空と白い雲のコラボも
水色の壁に薄く被りかかる雲の模様も
星座が騒ぎ出す夜空も
全てを包み込む存在感が記憶を緩やかにしてくれる
...消えかけた電柱で少しばかり明るくなった空
...春夏秋冬に全く違う顔を見せる空
...緊迫感が狂うように走ってる脳内を晴れさせたあの深い空模様
全てが違うからすごいのだ…