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楠崎 志杏の部屋


[30] 美醜
詩人:楠崎 志杏 [投票][編集]

薄闇にまぎれたその顔に
一筋の赤い線
暗闇に情事変貌するのは
小さき幼顔
相判する二つの顔に
共通するは
その笑顔の御心

闇に浸かった魂と
取り込まれようとしている魂と
通ずるは瞳の暗闇

崩壊した心に語りかけるは
赤い影
空いた魂に触れるは
黒い影

美しき魂と
醜き魂と

廃れた心と
情ある心と

相対的な魂と心

求める心と
憎む心

そして

悲しい人間が残る世界

2006/06/14 (Wed)

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