ホーム > 詩人の部屋 > 自己中心の部屋 > ガラクタの宝物

自己中心の部屋


[8] ガラクタの宝物
詩人:自己中心 [投票][編集]



暁の空に夕日が落ちるころ

忘れられられない思い出達が滲むように去来する


俺の機能で削除が可能なら
残すことなく抹消して
道の彼方を目指していた筈だ


脆さを兼ね備えたリセットボタンは稼働せず


忘れられないまま進もうともせず

果たせずに同居した


いつしかそれは
屈折した妄想となり

ひきよせて取り込んで 自分勝手な甘美に酔う






壊れる様はこれさ



揶揄も罵倒もいとわない


真実の有無も知らなくていい


俺の居住する
俺の世界に


君がいてくれればそれでいい



夢なら覚めないでいてほしい





2010/03/22 (Mon)

前頁] [自己中心の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -