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赤坂 菜葉の部屋


[1] 頬杖をついて
詩人:赤坂 菜葉 [投票][得票][編集]


なまじ言葉を
覚えたものだから
スクリーンに
映し出され
直ぐに消えてゆく
他愛のない風景にまで
説明をつけたくなって
追い付けないもどかしさに
押し黙ってしまう
名前なんてなくても
花は咲けるし綺麗な事に
変わりはないのに
記号で繋ぎ留めて
判った気になっている
一緒にいたいと思う
この気持ちに
名前が欲しいけれど
きっと掬った指の隙間から
零れ落ちてしまう物がある
ずっと見つめているだけで
内側が温まるから
あなたの横顔が好きです

2009/10/05 (Mon)

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