詩人:明石家3万円 | [投票][編集] |
犬が♂のために
編み物をしてくれる
そんな夢の後で
♀に出会った
人としてのぬくもりを
感じる体温
♂はただ
やわらかい布団に
しがみついてたんだ
幾年過ぎても
隣人の顔も
知らないこの街では
明日猟奇事件に
巻き込まれるかも
しれないから
いま♀を抱きたい
これが最後と
いつも思う
もどかしさで♀を抱く
走馬灯の項目には
♀だけを残すよ
なのに
時の歩みや歪みが
♀を壁向こうの
お利口に
連れてっちまった
あんなに
手放せなかった
可愛い手は今
だれの手に
まるで勝利を逃した?
掴めなかった♀を
ウナギのよにヌルっと
飛び立て♂の‥
‥ものなんてない
もぎたて♂の‥
‥桃なんてない
つい立て♂の‥
‥性なんてない
おっ立て♂の‥
‥ビッグビッグタワー