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秋桜の部屋


[9] 消せないもの
詩人:秋桜 [投票][編集]

今日、君の住む街の近くまで行きました

君と同じ背丈
君と同じ髪型
君と同じ服装

そんな人を見つけるたびに、すごくドキッとします

別に君に会えたからってどうなるわけでもない
別に今更会ったからって何が変わるわけでもない

でも…

会いたい

君への想い
君との思い出

時間がたつにつれて、どんどん色あせてセピア色になっていく
時間がたつにつれて、どんどん深く心に染み込んでくる

いつまでも消えることがない
いつまでも失うことが出来ない

きっと今頃、君の隣にはあの人が座っているのでしょう
きっと今頃、次に来る季節のことを話しながら幸せを感じているのでしょう
きっと今頃、僕のことなんか忘れているのでしょう

別にあのころに戻りたいなんて言いません、だって戻ってもあのころのようにはなれないから
別に後悔なんかしていません、だってそんな事したって何も変わらないから

でも…

どうしてこんなに切ないのでしょうか
どうしてこんなに苦しいのでしょうか

どうしていつまでも、僕は新しい恋を見つけられずにいるのでしょうか…

どうして…

2004/11/10 (Wed)

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