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リリックタイムの部屋


[12] これでいいのだ
詩人:リリックタイム [投票][編集]

サッカーの中継を観てふと思う『球を人が蹴り、人が蹴り、人が蹴る』ありふれた事のようたが、それは今一つのタームで抽象化され、一般に共有されるイメージをもつからである
ただそれを傍観者として眺めている自分に何だか無駄に人生を考えさせられる
『これでいいのか?』
大切な時間を私、テレビ、サッカーとある意味第三者の行動をテレビを媒介として追体験しているのだ
『これでいいのか?』
まるで自分の人生を一時的ではあるが、第三者に譲り渡しているようなものではないか
『これでいいのか?』
しかし、ふと考える。自分の出来ない事を追体験できる事、ある意味空想的ではあるが生きている中での可能性の一つとして出来ることである
『これでいいのか!?』さらに気付いてみれば自分の趣味の枠組みの中に参加している
『これでいいのか!』
そして他の事をしようと思っても、気になって頭から離れないのだ
『これでいいのだ』
こうして結局自分を否定することは出来ず、プラスの世界へと突き進んでゆくのだ。
一度自分の考え、行動を試行錯誤してみる
『これでいいのか?』
しかし、戻るべきところ行き着くところは同じなのだ
『これでいいのだ』
たとえ全部否定したところで答えは変わらない。なぜならそれも意味があるからである
『これでいいのだ』

2004/11/18 (Thu)

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