詩人:аgеhа | [投票][編集] |
平成18年2月23日
祖父は自殺した。
数週間前の電話では、
『まだ生きてる〜』なんて冗談言って
雪が溶けたら息子を連れて遊びに行くと約束したね。
いつもより
優しい声の母が、
『気をしっかり持って聞いて頂戴』と
祖父が亡くなった事実を
教えてくれた。
もぅすでに一日経っていたよ....
泣き続けたさ
祖父の苦しみを
どうにか理解出来ないか
と考えたよ...
当然分かる筈がない。
でも、考えずには
いられなかったんだ。
顔が見たいと
駆け付けた
見せてもらえなかったよ。
『凄い形相で、
一生忘れられない顔』
だそうだ...
一生忘れたくもないから
見せて欲しかったよ。
アセトンを被って
火を着けたそうよ....
いや、
ゴミを燃やそうとして
火が燃え移ったんだ....
そんなもんどーだっていい
祖父がいない事実は変わらない。
以前から不仲だった父が
『俺は泣かない』と
言いはなった。
いなくなってしまった祖父を想えば
生きた人間の意地など滑稽だ
素直になれよ。
『花嫁姿、見ないと死ねないな。。』
どんな言葉より嬉しくて
祖父に必ず見てもらいたかったんだ、
『結婚した事を伝えていい?』
『結婚式に来てもらいたい。』
『息子を会わせたい。』
その度に
今、揉めているから
もぅ少ししたら....
もぅ少ししたら
祖父が逝ってしまったよ、
悔やむ事ばかりだよ。
大人の揉め事に
巻き込むのは辞めてくれと24年目にして
やっと言えた。
遅かった.....
もぅ遅かった...
祖父が形見だと言ってくれたブラスハープ。
私に
吹いてくれたっけ...
じぃちゃん...
こんな私を
許してくれますか....
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昔ヨリ少し
大人になって
しがらみや
責任なんかも
随分増えた。
守りたいモノが
あるからか
それとも好奇心が
刷り減ったのか
安全圏ばかり
狙ってる。
そのうち
これも悪くないって
開き直り
なんだかすっかり
年老いた。
このままじゃ
いけないなァ
なんて思い、
下した決断は、
いつだって
周りにしてみたら
不本意らしい...
良いじゃないか、
放っておいてよ。
これが私だと
認めてよ。
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脅えた心に
一欠片の勇気を持ち、
貴方を必死に
追い掛けてた。
投げ出してしまえたら
どんなに楽だろうと
それでも貴方を
追い求め、
私は宙に舞ったのです。
初雪を見ると
泣きたくなるのは
そのお陰ですね。
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どれだけ泪を流しても
変わらない事がある。
どんなに願っても
届かないモノがある。
諦めなんかじゃない、
ただ.....
それだけの事なんだ。
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君を想うと
少し胸が
苦しくなった
君の隣に居る事が
何より心強いんだ。
隣に居ない君を想うと
なんだかすごく
不自然で
《また明日》
それまでの時間が
どれだけ永遠に近いか
僕は知っている。
子供じみてるっていうより
切実なんだ、
本当に。