零れおちる涙、乾かす暇もない。日々は更新されてゆくその世界の営み。新しい出来事に胸はざわめいたりまたすこし淀んだり。様々な心模様、映りゆき溶けてまた養分に変わる。破天荒な。向こう見ずな。未だ醒めない夢と。凛とした人。美しすぎて、直視できずにまた泣いた。その魔法の薬をぼくに分けてくれないか。向こうに渡る術を教えてくれないか。返答のない空っぽな世界のまんなかに。マネキンのようにただ横たわって傍観者に徹しているぼくです。
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