ホーム > 詩人の部屋 > ゆにこの部屋 > 曇天-don-ten-

ゆにこの部屋


[134] 曇天-don-ten-
詩人:ゆにこ [投票][編集]

もし神様が本当にいるのなら
シカトが得意な神様ですか

なかなか願いが叶いません
ぜんぜん祈りが通じません

見て見ぬふりでみんなはスルー
もはやすでにトリップ
頭はバカンス
このままおやすみって
言いたいけど
明日の朝にはまた
目覚めちゃうんでしょどうせ

もし神様が本当にいるのなら
ぶっ殺してくださいこの心もすべて

物欲がとめどなくて
それだけで今は持ってるようなモノ
途切れそうな細い糸
ぷちんと。とっくに限界

さいごのシーンは
今も鮮明で
雨が降りそうで降らない
曇り空の午後
蜃気楼のような彼
なぜか別れは読唇術だった

可能性と名付けて
戯れるなら
ぜんぶが思い通りなのに

2015/07/25 (Sat)

前頁] [ゆにこの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -