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ゆにこの部屋


[43] 天使の梯子
詩人:ゆにこ [投票][編集]

ながい梯子の真ん中で
途方に暮れて
立ち尽くしてる

てっぺん目指すには
遠すぎて、高すぎる

もぉ疲れちゃった

だってほら見てよ
からだはあざだらけ
こころはきずだらけ

記憶の痛みは
かさぶたにはなんないよ
忘れても忘れても
忘れきれない

さみしい梯子の真ん中で
途方に暮れて
しゃがみこんでる

下までもどるには
遠すぎて、長すぎる

もぉわかんなくなった

このまま手を離せば
とべそうなのに
落ちていけるのに

薄暗い光りが
真実をほのめかして
わたしは蛾のように
吸い寄せられて

また暗闇のなかを
もがいて泣きわめく
そんな生き方でしか
自分を救えない

あの月に向かって
どこまでも伸びていく
でも信じる想いだけじゃ。

つらくて進めない!

天使の梯子は
どこに辿り着く?

いまは途方に暮れて
すこし迷ってる

2015/06/11 (Thu)

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