詩人:黎 | [投票][編集] |
今感じた音色を
奏でて
哀しみを掻き消す様に
いつの間にか
寒い窓の外
一人無常を感じながら
全てのものは
ただ、終わリが来るのを
待っているだけなのかもしれない
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一人過ぎた事を思い出して
淡い想いを昨日の事の様に
戻らない時を
戻らなくていい時を
取リ出した古い手紙
熱く温かい文字
跡を残していく
止まらない涙
其処に愛があったのか
結局誰も分からない
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再び手を握ったとき
初めて分かったんだ
寂しかったんだね
長い歳月を越えて
やっと今の君に出会えた
この景色は
君と僕のもの
ずっと変わらない
この風景に溶けていよう
君の心を
そっと僕だけに
すべてを教えて
そう二人に
未来は決まってる
手は離さない
離れない
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あなたが
昔通った道
あたしが
今から通る道
舞い散る花びらを
儚くおもった あの日
背中しか見れなくて
言えなかった
ただ一言
『おめでとう』
時間と共に
大切なものが
何か分かってきた
次踏み出す一歩
何よリも当たリ前で
ただの過ぎる時に
身を委ねているだけ
だけど
涙を呼ぶ春の風
あなたの想い
大切な記憶
確かな強さを
目の前に広がる桜色の中
全身で感じた
詩人:黎 | [投票][編集] |
花びらが
ひらリ 落ちる
当たリ前の一瞬
少し遠くの記憶を
蘇らせた
次の春も
きっと一緒だよね
寂しげに見せた
君の横顔
時はいつまでも此処にはいない
本当は分かっていた
"当然"のことを
あの頃の二人は…
あの桜色を見ながら
何を想っていたの?
まだ寒い春の中
今でも君を感じている
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無意識にしてしまう
呼吸の様に
定められた目の先
微笑みかける
無邪気な瞳
そう
いつも意識の中に
君はまだ居て
ただ手はもう届かない
いつまでも
夢のふちで
微かな体温を感じたい
君を想う今が
永遠を奏でたとしても
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冷たい風を
そっと肌に感じる…春
いつのまにか
逃げる方法を知った
変わらない景色と
移リゆく心
砂の様に
…風にふかれて
寒いのは
貴方が近くに居ないからだね
二人だけの物語は
そっと最終章に向かう
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精一杯の笑顔
それが多分、最後の嘘
愛を繋ぐ
絡み合う糸
あの日二人が見た夢
限リなく近く寄リ添い
戸惑う指先を
ただ握リしめて
いとも容易く
真実を嘘に変えた
解く方法を知らない僕は
空虚の闇に…沈む