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礼宮月過の部屋  〜 新着順表示 〜


[16] だって、なんでだとおもう?
詩人:礼宮月過 [投票][編集]

肩を叩く
椅子を引く
教科書を奪い取る
くすぐる
鞄で叩く
黒板に君の名前を落書きする
いじわるするのは、なんでだとおもう?
きみは嫌がって笑うけど
僕は君と笑うのが楽しいから
ねえ、なんでだとおもう?
きみのことすきだからだよ

2007/01/24 (Wed)

[15] 北風と
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ひゅうひゅうなる風
耳が赤くて冷たくて
手の先が冷たくて
マフラーに口を埋める
コンクリートを踏む
白いブーツ
足元に溶けた雪

ケータイのボタンを
押す指が悴んで
ゆっくりになる

もしもし
ねぇ
寒いからさ
今から
行っても、いいかな?



2007/01/23 (Tue)

[14] カレンダーとハートマーク
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一日の終わりに、
ピンク色のマーカーペンで、
日付にバツをつける
あと3個!
ハートマークまで、
あと3個!
早く、早く!
もう少し!
あと3日!
3日で、きみの誕生日だ!

(( わたしにとって、なにより楽しみなんだよ! ))

2007/01/21 (Sun)

[13] 通学路
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今日こそは
今日こそは一言
一言でいい
あのこに、声、かけよう
ぼくよりずっと前を歩く、あのこ
別に不自然じゃない筈だ
今日こそは
今日こそは一言!
あのこに話しかけよう
おはよう、って
それだけのことだ!

2007/01/21 (Sun)

[12] 恒例のあの行事で
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どきどき、する

手に握った紙切れが、ぼくの運命を左右する!
クラスメイトが集まる黒板を、睨んで、
ゆっくりゆっくり、紙切れを開く
斜め前のあのこをちらりと見て、
後ろの奴に見られないように、
顔に近づけて、ゆっくり開く
どきどき、する

どうかぼくが、あのこの隣でありますように!

2007/01/21 (Sun)

[11] わすれもの
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お気に入りの赤いマフラーを
君の部屋にわすれてきたのは、
もちろんわざとで
君が届けてくれると思ったから
寒さで震えてるわたしに
走って
名前を呼んで
わたしのところまで届けてくれる
きみが追いかけてくれるのが
わたしには少し嬉しいことだったから
わざとわすれてくる
ほらまた
名前を呼んで

「待ってよ、わすれもの!」


2007/01/21 (Sun)

[10] 君と、繋ぐ
詩人:礼宮月過 [投票][編集]

こんなちっぽけな、ちっぽけな機械に
運命を左右、されたくないのに
ないのに、わたしは
こんなちっぽけな機械に頼る
手にすっぽりと嵌る機械に
機械と言うのすら違和感がある、
機械に頼って、君とはなす
声なんて聞けないけど、君と、はなす
たまにしか、ほんのちょっとしか逢えないから
いつも、こんなちっぽけな機械で、
必死に、きみとはなそうとする
満足なんてできないけど、
こんなちっぽけな機械で、
きみと、わたしを、繋げようとする
はなしたいから
はなしたくないから
話したいから
離したくないから
きみがわたしから遠ざかりそうだから、
必死に言葉で繋ぎとめる
わたしには、これが必要だから
このちっぽけな機械がないと、
きみとわたしを、繋げないから
きみはそれにも応えてくれない、時もあるけど、
きみは繋がりを拒否しないから
これだったら、こんなちっぽけなものなら、
きみは嫌がらないから
わたしは、こんなちっぽけな機械で、
きみと、わたしを、繋ぐ

2007/01/21 (Sun)

[9] 窓から注ぐ光
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目覚まし時計と
携帯のアラーム
時計を叩いて
携帯を開く
薄い毛布を被ったまま
思い切り
伸びをする
開けっ放しのカーテンから
柔くそよぐ風
開けっ放しの窓から
柔く洩れる光
ああ、今日も朝が来た

2007/01/21 (Sun)

[8] きっとそれが恋だから
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なんでだろうね
君が振り向くとね
君が通るとね
君が話すとね

君が笑うとね

なんだか
心が暖かくなるんだ

2006/10/07 (Sat)

[7] 寝顔
詩人:礼宮月過 [投票][編集]

風に揺られたカーテンから
花びらが一枚
あなたの瞼に舞い落ちる
わたしはそっと花びらを掬う

ふわりと風
あなたの前髪が揺れる
わたしはそっと
あなたの髪を撫ぜる

おやすみなさい
愛しいひと

2006/10/07 (Sat)
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