寂しさの

影の形は

それぞれに

等しく照らす

満月の夜

皺寄せと幸せは
音が似ている
だけでなく
幸せの皺寄せが
他者に及ぶ時
自分の幸せ自体が
変質する結果
相互に連関している
なぜなら
その皺寄せが
他者の幸せに及ぶ時
幸せの本質に
皺寄せが及ぶのは
不可避だから


何が言いたかったのか
自分でも
判らなくなったから
脳ミソに皺寄せてみる
眉間に皺寄せなければ
幸せになれると
笑い皺で
シワくちゃの
バァちゃんが
ゆってた
そう言えば
かの琉球王国では
心配することを
シワする
と言う

シワすんなよ
なんくるないさ
(心配するなよ
なるようになるさ)

それが口癖だった
バァちゃんは
なるようになって
今は天国にいる

夢さえ写し撮れる
大切なカメラが
地面に落ちて壊れた
三脚は
途方に暮れた
支えることが
すべてだったから

もう
何の役にもたたない

３本の足を
ひとつに揃えると
三脚は
お行儀良く
静かに倒れた

ＣＤラックは
アルファベット順
几帳MAN
几帳MAN

Ｇパンにまで
アイロン当ててる
几帳MAN
几帳MAN

融通きかない
応用できない
アドリブ苦手で
お世辞が言えない

四角四MANの几帳MAN

毎日つけてる
20冊目の日記帳
几帳MAN
几帳MAN

クールビズでも
暑堅くるしい
几帳MAN
几帳MAN

タメ口きけない
冗句が冴えない
メールの最初で
季節のあいさつ

社交辞令がジレッた〜い

四角四MANの几帳MAN
ぶきっちょブギウギ

ほら蛍
指差す人の
香ほのか

その人の
手の柔らかさ
知る蛍



月日は百代の過客とかや…

厚化粧
蛍も肉を
喰らふとか


今は昔となりぬれば塵に紛れて忘れ居たりしを、桜桃忌の前日は人の生まれたる日なれば、ふと思ひ出でにけり。如何に過ごしつつをらんと懐かしく覚え侍りければ。

アフォと
言われても
笑ったもん勝ち
幸せなら
人は自然に
ほほえむから

ブザイクと
指さされても
ひたすら
笑っている
それが強み

いっつも
笑ってて
バッカみたい
悩みないでしょ？

おぅ
幸せバカなんや
少し分けたろか

どっちを？
幸せの方？
それともバカを？

きみ
オモロイな

そして
ふたり笑った

ホッチキス
知らんか？

知ってる
紙とか綴じるヤツ

ぢゃなくて
ホッチキスのあるトコ
文房具屋とか
言うなよ？

ほら
電卓の横見てみ？

あ！
ホンマや
サンキュ！
灯台デモクラシーやな…


同僚は片手を
振り振り
何か呟きながら
去って行った

泡立つよな朝は
分刻み
慌ててこぼした
飲みかけのカフェ・オレ
ポタリポタリと
ハリー・ポッター
文庫本の上
ヒタリヒタリと
愛するMacの底へ
沁みわたる

ティッシュに
手を伸ばそうと
バネ仕掛けのように
立上がれば
右足の小指
ベットの脚に
したたかガツン！
弾みで触った
コーヒーカップ
スロー＆クイック
優雅に踊って
ガチャンと落ちた
フローリングに
拡がる薄茶の液体
まぁ、床と同じ色！
言ってる場合じゃない
ドンくさい自分に
腹が立つやら
切ないやら
へなちょこ座りで
床にぺたんこすると
涙がつつつと
一筋落ちた

こんな日は
仕事なんか休も
だって太陽も
湿った雲のお布団で
イジケて寝てるもの

怒り心頭
滅却すれば
脳髄沸騰
野生の雄叫び
笑顔で殺意を
仄めかせば
幸か福岡
効果は抜群

学習機能不備の
旧式文節変換
誤ちて学ばざる
これをアフォと
いう

応用効かぬなら
機械になれ
先が読めぬなら
マシーンの方がまだ
ましーん

以上

「寄らば斬る！」
眼を三角にして
トンがっても
余裕がないの
バレバレ

ハンガーみたく
撫で肩にすれば
ストンと落ちる

ほら
楽んなった
気持ち次第で
なんとかなるさ
胸はって
アゴあげるだけで
自信は
岩清水な天然水
わざわざ買うなよ
湧いてくるから


以上！
行っていい