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アルの部屋


[161] 哀夏
詩人:アル [投票][得票][編集]


始まりはいつも
終わりを用意しながら
優しく微笑みかけるから
この花はいつまでも
咲き続けるなんて
バカみたいに信じてた

Sunny side
窓際のガラス越し
光り浴びて眩しく開いた

一緒に焼いた素肌も
白く元に戻って
ぼくらの夏が尽きる


終わりはきっと
始まりを用意しながら
涙で頬を濡らすけど
この花は萎れても
またいつか咲くから
大地にそっと返そう


Summer fades
カーテンの後ろから
床に落ちた鉢植えの花

初めての時みたいに
ぎこちなく黙って
ふたりに秋が色づく

2010/08/28 (Sat)

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