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アルの部屋


[184] 曲がった木
詩人:アル [投票][得票][編集]


真っ直ぐな木は
社会の役に立つから
真っ先に切り倒されて
曲がった木ばかりが
後に取り残されて
持て余される。
決して端整ではない
その歪な容姿は、
懸命に光を求めた
苦闘の日々の証。

みんながみんな
真っ直ぐでなくても
いいんでない?

誰かに軽くポ〜ンと
肩を叩かれたような
木枯し吹き抜ける
そんな夕間暮れ。

2010/11/01 (Mon)

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