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アルの部屋


[20] わくらば断章 第五段
詩人:アル [投票][編集]


 万物は亡びゆくなり。
況んや象無きものをや。

 言葉乱るるをば殊更に嘆く人々いつの世にもあまたあれど、塞き敢へぬ流れに棹差すが如く無益なる業なり。言葉も生き物にて日々に長じゆきて老ゆれば廃るるは道理なれば、強ひて抗ふは見苦しき事もありなん。言葉変はりゆくを嘆く人々反りて源氏、平家なんどの物語を古語にて読めるは至極稀なり。

 言葉は不帰なる古里にも似て遠くにありて哀しく歌ふものならんや


2006/02/05 (Sun)

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