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アルの部屋


[211] 雨の弓が放つ矢は
詩人:アル [投票][得票][編集]


毎秒4万kmで
天翔ける情念
僕の虹彩に
映った筈の
君の刹那の揺らぎ

切なさに
一歩足りない
気紛れな近しさは
君の彼や
僕の彼女の
指の隙間から
零れ落ちた雫

束の間
二人だけに見えた
淡く儚い七色の橋は
通り雨が残した
やがて消えゆく幻

秘密の宝箱は
いずれ埋めた場所さえ
忘れ去られるのだろう

西日に伸びた
四人の影は
大地に繋がれて
パラレルのまま
ゆっくりと
夕闇に溶けて紛れた

2010/12/29 (Wed)

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