毎秒4万kmで天翔ける情念僕の虹彩に映った筈の君の刹那の揺らぎ切なさに一歩足りない気紛れな近しさは君の彼や僕の彼女の指の隙間から零れ落ちた雫束の間二人だけに見えた淡く儚い七色の橋は通り雨が残したやがて消えゆく幻秘密の宝箱はいずれ埋めた場所さえ忘れ去られるのだろう西日に伸びた四人の影は大地に繋がれてパラレルのままゆっくりと夕闇に溶けて紛れた
[前頁] [アルの部屋] [次頁]