ホーム > 詩人の部屋 > アルの部屋 > ズブ濡れアンブレラ

アルの部屋


[230] ズブ濡れアンブレラ
詩人:アル [投票][得票][編集]


調子の好い時は
邪魔者扱いで
困った時だけ
当たり前に
頼ってくる

暑い陽射しも
冷たい雨も
ぼくに任せて
いつだって
きみの味方だから

気骨はあるつもり
だけど
折れやすいのが弱み

信じているけど
時々慌てて
忘れそうになるよね?

ちょっと寂しい心の雫
ベンチの足下に滲ませ
次の電車が来るのを
湿りがちに待っている


「ぼくって一体
きみの何?」

ずっと
開けないでいる言葉
持て余して
今度もまたきっと
折り畳むんだろう

2011/07/04 (Mon)

前頁] [アルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -