ホーム > 詩人の部屋 > アルの部屋 > 天人同根

アルの部屋


[96] 天人同根
詩人:アル [投票][編集]


要らない物は
与えられ
失いたくない物は
奪われる

しかし
60数億分の1の
わたしを見放すほど
天は暇を
持て余してはいない
とすれば
どんな困難も
試練とは呼ばない

必要な物ならば
望みを絶やさず
要らないものには
一瞥も与えない

曇天は憂鬱
雨天に引き籠もる
晴天には軽く弾む心

序・破・急の
シナリオで
曇って降って晴れ舞台
起・承・転・結の
4つの巡る季節は
わたしという天然の中に
厳然としてある

天と人とは
上下別物ではなく
内外の曖昧な境界を
観自在に往来する

結跏オーライ

2010/04/13 (Tue)

前頁] [アルの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -