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アマネの部屋


[10] 駅に着いたらサヨウナラ
詩人:アマネ [投票][編集]

決して当たり前なんかではないその体温を
重ねてはずらす狭い部屋

君はアタシと居ると楽だと笑ったけれど
君はアタシの胸に秘めた
酷く醜い欲望を知らないから
「アタシも」と口元だけ笑って背を向けた

二人乗りの自転車
しがみつく背中の温度が遠くなる

頼りない次の約束を
「またね」とかわす改札口

君が好きだからこそ
楽でも幸せでもないアタシは
家という日常に着くまで
どんな顔して帰ればいいんだ

2009/09/09 (Wed)

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