詩人:遙香 | [投票][編集] |
貴方の名前を呼びたくて
貴方の名前を叫びたくて
貴方に名前を呼ばれたくて
貴方に名前を叫んでほしくて
泣いて、泣いて、泣いて
貴方の名前を繰り返し呼んだって
いくら叫んだって
貴方はもう空の上でした
貴方の声で
貴方の温もりで
貴方の全てで
私の名前を呼んでください
私はここよ、行かないで
もう一度だけ名前を
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こっち見てよ
今すぐ君の瞳に
僕を映して
綺麗なその瞳に
真っ直ぐなその瞳に
純粋なその瞳に
僕を君の瞳に
でも君は
涙を浮かべた
もうダメだ
瞳からは溢れる涙
僕は君を傷付けた
終わってしまったんだ
瞳に映ることもなく
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夜に響く大きな音
暗さに灯る小さな花達
目を離せば
既に散り行く姿
愛した彼と
重ね合わせてしまう
私の悪い癖
『泣くのは似合わない』
懐かしき声に
振り返れば彼がいた
腕をまわすと
暖かくて…
儚く散った
夏の夜の奇跡
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お父さんの大きな手と
お母さんの優しい手と
ボクのプクプクした手
お婆ちゃんのカサカサした忙しい手と
お爺ちゃんのカチカチて逞しい手と
ボクの泥んこでまだ幼い手
大好きな君の細い華奢な手と
ボクの少しゴツゴツした手
いつの時代も
繋いだその手は
温かくて
いつの時代も
繋いだその手は
変わらなくて
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甘え上手なあなたは
すぐに手を絡ませる
そうして気付けば
あなたの頭は膝の上、
瞼は閉じられていて
ほんとに自由だなとか
思いつつも
あなたを退くことなんて
到底できなくてさ、
甘えん坊なあなたと
甘やかしなわたし
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あたしのとなり
いつもあなたが居てくれたね
太陽のように
暖かくって
雲のように
優しくって
月のように
見守ってくれて
ずっと、となりに居てくれたの
大好きで、大好きで、大好きで…
きっと、これからもずっと
一緒に居られる気がするよ
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どれほど望んだことでしょう
どれほど高鳴ったことでしょう
どれほど溢れたことでしょう
どれほど歌ったことでしょう
どれほど
あなたを想い
心は
どれほど、どれほど、
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この日をどれだけ待ち望んだことでしょう
一年の歳月が経とうとしています
さて運命の瞬間
一年振りの貴方はちっとも変わっていなかった
愛さえも変わっていなかった
涙を流し抱き締め合った
一年の空白を埋めるかのように
互いの存在を、
互いの想いを、
確かめるかのように
さて運命の瞬間
もう戻らなければ
また一年後に会いましょう
全て変わらぬように
私は祈る
天の川の星たちへ
そして貴方へ
この身朽ちるまで…
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浴衣を着て
何年振りかの花火
遠慮がちに離れた隣には
いつか恋した君がいて…
蓋をした気持ちが
ほんの少し顔を覗かせる
終いには
『いつもと違うね。
浴衣似合ってる。』
なんて言うもんだから
やっぱり
蓋を開けてしまった
君に、二度目の恋をした