詩人:遙香 | [投票][編集] |
まま見て〜
なに?
これ、タメさん!
タメさん?
うん、タメさん!
小さな手に
握られていたのは
おもちゃのカメ。
まだキチンと
喋られない幼い少年の
その一言で、
大人たちは幸せに
なることが出来た。
この世界に
最も必要なのは
"愛しさ"だと思うが、
君はどう考える?
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ふと裸足の足を見て
あたしは幻滅した。
ピンクに塗られた爪、
かかとや親指の付け根に
ある沢山の靴擦れの跡。
無理してハイヒールを
履きまくったから…。
はっきり言って、
キタナイ と思った。
あたしは背伸びを
しすぎたのかもしれない。
いくら背伸びをしたって
大人にはなれないと
わかっていたのに。
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空を見上げる。
私の上には空しか
存在しなかった。
果てしない空の下で
生きる自分を思うと、
急に勇気がでた。
なんだって
乗り越えて行ける、
そんな気がした。
私はいつか、
空になる。
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また陽が昇った。
僕は深呼吸をする。
薄く明るい部屋を見た。
鳥の鳴き声を聞いた。
朝方の空気を嗅いだ。
朝一の水を味わった。
冷たい酸素に触れた。
僕は生きている。
今日、この日を。
五つの感覚を研ぎ澄まして、生命を感じる。
今、君は生きてますか?
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理屈上あたしたちは
確かに繋がった。
全て忘れて欲に溺れた。
求めてきたじゃない。
あたしを、熱い全てを。
ねえ、想いはあった?
あたしはあったわ。
今あなたの気持ちが
わからないでいるの。
それでいても
あたしは求めるのに…
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1日目、
彼と出会った。
2日目、
彼と語った。
3日目、
彼を好きになった。
彼女の日記には
詳細は存在しない。
彼の名前も、
出会った経緯も、
語った内容も、
どこが好きかも…
彼女はこう言った。
『書かなくたって
死ぬまで忘れない』
気持ちは嘘をつかない。
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聞いて聞いて!
私ね、嘘つきなの!
今までたくさん
嘘をついてきたし、
今も嘘をついてるし、
これからもずっと
嘘をついてくわ。
まま、ぱぱ、妹、
友達、先輩、先生、
知らない人、自分。
いろんな人が私の
嘘に騙されてるの!
本音なんてナイよ!
私の言葉は
嘘つきの戯言。