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珠裏の部屋


[14] 煙草に火をつけて
詩人:珠裏 [投票][得票][編集]



父はいわゆる、
ヘビースモーカーってやつだった

それは本当に唐突なことで。

いつから眠るのが怖くなったのか
はっきり覚えてるよ

父が、おやすみ、と言った日
何てことない、いつものやり取り。

おやすみ。
そう言った父を起こしに行ったんだ

何てことない、いつもの日々。

その時気付いた

あ、息してないって。

それからはただ
倒れるように、気絶するように眠る日々。

いつだって苦しい私は
いわゆる、ヘビースモーカー

くゆる煙にあなたを見る。

父のいびきは子守唄。

2016/03/29 (Tue)

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