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珠裏の部屋


[5] 愛のおまじない
詩人:珠裏 [投票][編集]



ごめんね、は聞き飽きたかな
君とのおまじないを忘れそうです

秘密がつなぐなら
もう一度悪い子になります

約束が増えていく嬉しさを
ふたりさえ見えなくなる愚かさを
君の笑顔で消したね

消えそうな火をたよりに
寒空の下、追いかけたのは何だろう

あの日の私は幼くて
すべてを振り切って燃やせるほどで

それなのに、ひどく冷えたのは
何も信じられないこころのせいだ

今度は誰の手であたためてもらうの

小さなこころが
君のため息ひとつで飛ばされて
君と誰かの、喘ぎふたつで消される

私はひとり見ていたよ
約束の指を切りながら

君が二度と嘘を知らないように
誰かに傷つけられないように

私の言葉が
君の指が

殺意に妬かれて
口をひらく



2014/11/13 (Thu)

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