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おるふぇの部屋  〜 投稿順表示 〜


[13] 曇り空
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ちょっとだけ空を見た

曇り空


会いたいと言ったら

許されますか


独りよがりな気持ちが

独り歩きして


また同じ場所を

行ったり来たり


進めないのか

進みたくないのか


あなたの心に

近づけたらと想う


想うだけの想い

曇り空に吸い込まれて


見失うたびに

溢れてしまいそうになる


また今日がはじまる

歌にしてみようか


ハッピーエンドを夢見て

遣りきれない想い束ねて


託してみようかちょっと

晴れ間が見えた空に


笑ったら

いいことがありますか


踊りませんか

淋しがり屋同士で


誰にも見せたくない

詩を書き殴って


結論なんか二の次にして

なりふり構わずに吐いた


あなたのことばかり

あなたのことばかり


好意と嫌悪

愛情と憎悪


情けなくて愚かな男の

胸の奥にしまい込んだ独白


ちょっとだけ空を見た

曇り空


泣きそうな

曇り空


晴れそうな

曇り空


同じ空

曇り空

2011/01/27 (Thu)

[14] ホームラン
詩人:おるふぇ [投票][編集]

カキーン!

という渇いた音と共に

舞い上がった白球

どこまでも

どこまでも

飛んで行くように思えた


僕が打った

たった一本のホームラン

手に残る感触は

今も

強く確かに残り

ぎゅっと

握り締めていたんだ

毎晩


あれ以来

思い出しては

感慨に浸ったりもしたけど

もう

あんな会心の当たりは

二度となかった


汚れた白球に残る記憶

それは過去の栄光

たった一度のスポットライト


すがっては

しがみついて

それを心の支えにしたりして

今日までやってきた


でももう

あのホームランのことなんて

誰もみんな

覚えてない


来る日も三振

また来る日も凡退

そんなのイヤだ!

こんなもんじゃない!

このままなんて

まっぴらごめんさ!


もう一度

打てってやる

この人生に

でっかいホームラン


冴えない毎日に

アーチを架けろ


そんな汚れた白球

捨てちゃえよ

チャンスを逃すな

結果を恐れて

ビクビクしないで

フルスイング!




いつかまた

打てるだろう

三振や凡退ばかりの日々に

起死回生の場外ホームラン!

2011/01/28 (Fri)

[15] 愛するという意味
詩人:おるふぇ [投票][編集]

今捧げるあなたへの愛の歌

真夜中の孤独に流した涙よ

やがては笑顔や優しさに変われ

嫌いな自分も好きになれるように

わたしはあなたの鏡になってあげる

いつも笑顔でいて欲しい

ずっと守りたい

幸せにしたい

それだけ


愛してるという

言葉の意味は

よくわからない

けれども

流れる感情は

嘘や偽りのない

好き


あなたの笑顔も涙も

すべてを照らす

わたしは鏡


好き

それだけで

何より

充分な理由として

生き続ける

愛の歌

2011/01/28 (Fri)

[16] 知りたい
詩人:おるふぇ [投票][編集]

声とか

匂いとか

感触とか

そんな

君の色々が

愛しい


花とか

鳥とか

風とか

月とか

そんなふうに

愛したい


ナチュラル


ねえ

教えてよ



何を考えてる



何を感じてる


限りなく

一つになりたい


ナチュラル


この宇宙

みんなつながってる

君の呼吸が

どんなリズムで

生命を奏でるか

知りたい

すべて

抱きしめたい

溶け合いたい

混ざり合いたい

君なのか

僕なのか

もう

わからなくなるくらい

一つになりたい


残酷に

分離された同士

来た場所は同じ

行く場所は同じ


君の幸せ願うこと

それが一番の幸せ


教えてよ

知りたいよ



どこにいますか



何をしていますか



君の中に僕は

どれくらい

いますか

一つに

なれますか


おはよう

おやすみ


こんにちは

こんばんは


ただいま

おかえり


いただきます

ごちそうさま


さようなら

ありがとう


聞きたい

嗅ぎたい

触れたい

ただ君だけを

君のすべてを

感じたい




どんな表情で



どんな思考や感情で



君はいるのか



知りたい



逢いたい

2011/02/01 (Tue)

[17] ブロッケンハート
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ブロッケンハート

粉々に散らばった

破片をもう一度

拾い集めてみよう

こぼれた涙

あふれた感情

嵐が過ぎ去ったら

顔を上げて

苦しんで歪んで

痛んで壊れて

そんな心

もう離さないで

よしよしなでなで

愛撫してあげたら

ぎゅぅっと

強く優しく

抱きしめてあげるよ

もう無理はしないでね

たった一つの心

誰にも似てない

誰の代わりでもない

そんな心が

ここにあるよ

ぬくもりも

やわらかさも

感じられるでしょう

言いたくても

言えなかった

かすかな叫び

聞いてあげよう


ブロッケンハート

もう一度

ばらばらになった破片を

探してみよう

この手で拾い集めよう

大丈夫だからね

怖くない

悲しくない

心が生まれた瞬間から

すべて許されていた


ブロッケンハート

涙がすべてを

洗い流したら

今度はちゃんと

にっこりと

笑ってみせて

2011/02/02 (Wed)

[18] チェンジ・ザ・ワールド
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ドアもカーテンも

閉めきった部屋

そこで何をしている

そこで何もしていない

ヘイ・ミスター・ロンリー

グレートなドリームは

どこに落としたんだい

嘆くんじゃないよ

暗い部屋の中からじゃ

聞いてくれるのは

せいぜい

壁や床ぐらいだ


世界を変えてやるって

意気込んで

息巻いて

いたのが

懐かしく感じるくらい

今のこの様は何だ

ヘイ・ミスター・ロンリー

変わるのって

勇気が必要こと

やっと気づいたんだ


ノックするドアは

どこにあるんだ

オープンするカーテンは

ここにあるんだ

ほら

心にあるんだ

スタンドアップ!

お前が変わった瞬間

世界は変わるだろう


叩いたら

動いたよ

開いたら

広がるよ


変わらない世界の

悲しみも苦しみも

一人じゃない

一人にしない

心が変わったら

世界が変わったよ

みんなが笑ったよ


ヘイ・ミスター・ロンリー

もうこんな名前

捨ててやろうか

ドアを叩いたら

心が動いたよ

カーテンを開いたら

心が広がるよ

一人じゃなかったんだよ

みんながいたんだよ

泣きそうだった心に

明るく照らす

光が射したんだよ

2011/02/04 (Fri)

[19] 哀切
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ほらまた一つ

降ってきた

どうして

こんなとき

ぽろぽろと

あなたを

一人きりにしないよ

そっと

優しく

降りてきたものを

包むのです

わたし

あなた

ふわふわと

生まれたときから

この胸に

抱いてきた

哀切よ

埋めてくれるのは




ほらまた

ぽろぽろと

降りてきた

2011/02/02 (Wed)

[20] 願い
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あの日は確か
雪が降っていました

人通りの少ない路上で
夜にぽつりと一人

見上げた雪が
地上に落ちると

あまりに弱く
あまりに脆く

その存在
その命は

無限の闇へと
すぐに溶けて
消えてしまう

まるで僕らが
二人だった時間のよう

12月のある日
僕らは手を繋いで
イルミネーションで
キラキラと装飾された
綺麗なもみの木を
静かに眺めていた

あたたかくて
やわらかくて

そんな気分でいっぱい
この心は満たされていた


恋はまるで
雪のようだね

目の前にあるもみの木は
真冬の寒さに堪えながら
ひっそりと春の日を
待ちわびているのかい

溶けて消えてしまった
真白き真綿の恋よ
いつまでも美しくあれ
寒い夜と思い出のクリスマスツリー
イルミネーションはもう
撤去されてしまっても
思い出はいつまでも
輝きを放つ


雪を手の平にすくい
もみの木のてっぺんを眺めながら
そっと願うよ
君の幸せと僕の未来

吐く息の白さに
身を震わせながら

この願いよ
星に届けと

2011/02/24 (Thu)

[21] 染めたい
詩人:おるふぇ [投票][編集]

迷い

怖さ

抵抗

拒絶

そんなものすべて

僕が消し去ってあげよう

だから一歩

もっとこっちに

来てくれないか


君を染めるのは

他の誰かじゃない

僕だけしかいないんだ

君の色と

僕の色と

混ぜ合わせたならば

きっと素敵な色が

できると思うよ


迷っているなら

怖がっているなら

そんな気持ち

僕が吹き飛ばしてあげよう

小さな場所に

とどまってないで

二人でもっと

大きな世界をつくるんだ


僕のそばにおいでよ

心を近づけておくれよ

僕が背中を押すから

勇気を出して


迷いも怖さも

最初だけだよ


不安も弱さも

抱きしめるよ


困難や試練でさえ

二人なら飛び越えて行ける


君を他の誰かに

染められるのなんて

想像すらしたくないよ


僕の想いは

誰よりも深い


届いてる?

聞こえてる?


もう一歩そばに

もう一歩近くに

2011/02/08 (Tue)

[22] 
詩人:おるふぇ [投票][編集]

夜風が首に絡み付く

嘘みたいな笑顔で

塗れた心に影を落として

今日という一日は

跡形もなく

過ぎて行く


「最近、涙もでないんだよ」と

表情もなく

あなたは言うから

どうにかできるものなら

どうにかしてあげたいと

朧げな月の夜に

身体を抱き寄せるんだ


「なんにもない」と

移ろい流れる

時の川に溺れて

助けを求めるけれど

この夜は止まらず

わたしはただ

抱きしめるだけ


風が泣いているみたいだ

まるであなたの代わりに

「さよならバイバイ」

別れの唄を


あなたのその

美しい唇が

汚れてしまわぬよう

歪んでしまわぬよう

この抱擁だけでは

満たせませんか

届きませんか


あなたがあなたを

生きられるように

艶やかな唇の色が

「悲しい」

「苦しい」

「虚しい」

「淋しい」

そう口を開いた時は

わたしはその唇を

封じてしまおう


あなたの代わりに

涙を流して

抱擁とキス

それだけで

満たせますように

届きますように


人は温かい

人は優しい

存在は尊い

存在は素敵


あなた自身が

傷つけたあなたを

暗闇に佇む孤独を

わたしは包む

夜風よりも

ふわり


その唇が飽くまで

何度も伝える

言葉ではなく

行為と感触で

「永遠に愛してる」と

2011/02/10 (Thu)
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