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おるふぇの部屋


[5] ありきたり
詩人:おるふぇ [投票][得票][編集]

口笛が

風に消えていく

猫だけが

聴いていた


愛のメロディーは

どこか不器用に響いて

まもなくして

この宇宙から消えた



命は素晴らしい

世界は素晴らしい


ありきたりなメロディーは

宇宙と同質だから

すぐに

溶けて消えていく



溶けない

消えない


生まれてくれて

生きていてくれて

良かった

また出会えた




一雫


大きな流れに

口笛の息吹は

細胞のように

小さく溶けて




ただ


ただ



抱きしめたくなった

不思議な顔で野良猫は

ミャーと鳴くだけ

2011/01/22 (Sat)

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