詩人:おるふぇ | [投票][得票][編集] |
大地は揺れ
波が襲い掛かり
暮れていった惑星
道線は寸断され
原子力は暴れ
運命は裂かれた
電気は灯らず
水道も湿らず
お店はシャッター
僕らは悲しみに明け暮れた
僕らは混沌に落ちていった
非力さにすぼんでく
天災という神なるの力の前
僕らは空を見上げて
明日の行方を探すんだ
大切なメロディーを一つ
ポケットの隅に入れておいたの
思い出したよ
あの時
僕は僕を励まそうとして
必死に目を赤くして
奏でたメロディー
悲しみも喜びも
ぎゅっと詰め込んだ
幸せと
簡単に口にして言えた
あの日あの時でさえ
抱えていた不安や空虚感
未曾有の惨劇の前では
霞んでしまうよ
たった一つメロディーを
風に乗せて飛ばそうよ
君の住む町へと
ガソリンが買えなくて
ドライブもできないけど
不便だとか不憫だとか
そんな自分のことなんて
もうちっぽけなんだ
溢れた涙が喜びに変わる
風に乗せたメロディー
地球で一番愛しい人へ
…大丈夫かい?
…大丈夫だよ!