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おるふぇの部屋


[57] 桜の季節。
詩人:おるふぇ [投票][得票][編集]

ちょうど

桜の季節に

僕らは

出逢いました。


淡い思い出だけ

積み重なった

心のアルバム

短い恋でした。


ひらりと

揺れたスカート

ふわりと

包み込む香り

染まる色は

淡く甘く

切なく苦しい。


「好き」

そう言えたら

何か

変わっていたのでしょうか。


ちょうど

桜の散る頃に

もう

逢えなくなりました。


春の風

ひらり

思い出

ひとつ

桜の色。


夢見心地

公園のベンチ

君とよく似た

笑顔を見ました。


あれは

夢幻か

現実か。


これからも僕は

精一杯

生きていきます。


どこかで君も

精一杯

生きていくのでしょうね。


『桜はいつも

 精一杯

 咲いているのよ』

君が教えてくれたのです。


今年も桜は

心の中の

アルバムと

同じ姿で

綺麗に

鮮やかに

咲くのでしょう。

2011/03/28 (Mon)

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